かれこれ、アイさん(=お掃除おばさん)とのお付き合いも、7ヶ月目。今はすっかり仲良くなり、とってもいい関係になりましたが、ここまでの信頼関係を作り上げるのは、実は結構大変でした。
来たばかりの頃は、中国語もままならなかったし、こっちの事情もよくわからず、紹介してもらうのをずっと待っていました。1ヶ月待って、やっと出会えた第1号アイさん。日本人の所で長く働いているとのこと。何もお願いしなくても、ほとんど全てやってくれるので、ラクだったのですが、1ヶ月ちょっとでお父様の看病とやらで、辞められてしまいました。
そのアイさんの近所のお友達が、今のアイさんです。これまで、工場で働いていて、アイ歴ゼロ。 接する外人も、多分私が初めて。 本当に、色々ありました。
1) 近すぎる!事件
当時、私は自分の言いたいことは辞書で調べて言えるけど、ほとんど聞き取れない状態。アイさんが、何か言っている!
「○×△◎・・・!」
私 「わかりません。もう一度言ってください。」
アイさん 「○×△◎!」
私 「わかりません、もう一度!」
アイさん、私の耳元で内緒話をするカッコウで・・・
「○△×◎~~!」
うるさ~い!! 聞こえてるんですよ~(涙)! でも、聞き取れないの(怒)!!!
2) 声のトーンの問題
基本的に、こっちの人は声が大きい。 大きな声で近くでガンガン言われると、優しい言葉も強く感じます。
アイさんは、とっても清潔。綺麗好き。ある日、大きな声で、私の用意した雑巾が足りないと!もっと細かく使い分けたいそうで。 このとき、もしかしたら アイさんは「あのぉ~、雑巾、もう一枚あるといいかも・・・」と言ったのかも。 でも、声のトーンから、わたしの頭の中で 訳は・・・ 「ちょっとぉ~、雑巾足りないわよ! あなた、気にならないの!?不潔ね!」 ぐらいの感じでした。
布団カバーの交換も、もしかしたら 「私たちは冬に2週に1回、夏は週に1回換えるのよ。よかったらそうしましょうか?」 って 言ってたのかも。 でも私には「もう2週間になるってのに、まだ布団カバー換えないの? いつ換える気?全く!」 と、言われた気分でした・・・。
因みに、うちは布団乾燥機使ってるから、冬は布団カバーはそれほどマメに換えません。あら?本当に汚い??? (シーツは換えます)
最初は、何を言われても、けなされているような、怒られているような、嫌な気分でした。 今は、大分聞き取れるようになり、少しは翻訳が正確になり、慣れてきたので大丈夫!
3) 洗濯物をどこに干すか
あんなに外に干された洗濯物が好きな私ですが、何せ空気が悪く外に干すと埃っぽくなるので、家では部屋干し。 これはアイさんには衝撃的だったようで、せっせとベランダをピッカピカに掃除してくれて「洗濯物は太陽の光に当てないと!」とお説教。アイさんからしてみれば、ずっと住んでいる自分の町。空気、汚いって言っても そんなに汚い?? という気持ちだったと思います。何度も同じ事を言い合って、結局部屋干しに落ち着いてます。 でも、物干しをちゃんと窓際に寄せて、日が当たるように工夫してくれてます。
アイさん、ありがとう。
4) ”謝る”ということ
基本的にこちらの人は、なかなか謝りません。 4月のある日、ベランダを掃除していたアイさん、ベランダのテーブルのガラス板を割ってしまいました。 早速、私に報告。 「・・・こうこうこうで、割れました」一生懸命、なぜ割れたか、どんな状況だったか、事細かに報告。
そんなことは、どうでもいいです。 私の気持ちは・・・この人も謝らないの?謝ってもらう為に? 私 「これ、大家さんのよ。弁償しないといけないかも・・・」 あ~、ちょっと意地悪! 本当はこんな言い方、したくないんですけど。でも、アイさん、リアクションなし!
仕方ない・・・あきらめよう、と一度は書斎に戻った私。でもかなり意地悪言っちゃったし、気持ち通じてないかも。 しかも、ここは中国。「郷に入っては・・・」の法則からすると、従うべきは私???
もやもやして、もう一度書斎から出ると、アイさんもそう思ったみたい。 申し訳なさそうに、こちらに来ています。
ちゃんと説明してみました。私たちは、悪いことしたら、1.謝る 2.事情説明。 習慣です。・・・と。
そしたら、すごいわ!アイさん!!! 「私も悪いと思ったからすぐに報告したのよ。でもあなたの習慣は分かったから、私もそうするわ。ごめんなさい。」
わぁ! すごいわ、アイさん!「理解してくれて本当にありがとう」 「いえいえ、本当にごめんなさい」 すご~く嬉しかったです。 文化を超えて、歩み寄ってる感じ♪ この他にも、書き切れないほどの、たくさんの珍事件や出来事を乗り越えての信頼関係。このアイさんとうまくやっていってることには、かなりの達成感を感じている私です。
ただ家事が楽になるから・・・ということではなく、私にとってアイさんは大切な存在です。駐在員生活って、その国に住んでいながら、意外と見過ごしちゃうこと、気付かないことがたくさんあります。アイさんは、私と上海をつなぐ、大切な人の一人なんです。 あと少し、アイさん、お世話になりま~す!
*アイ=おばさん と言う意味。親戚のおばさん、知らない女の人、にも使います。